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間違いやすい所得税の処理をやさしく解説
所得税
投稿日: 2025/12/02(火)
【はじめに】
所得税は、収入から必要経費を差し引いた「所得」に対して課税される仕組みです。しかし、日々の会計処理の中で見落としやすいポイントが多く、間違いが起こりやすい分野でもあります。ここでは、特に誤りやすい処理を中心に、中学生でも理解できるように流れを整理していきます。
【所得税の基本】
所得税は、シンプルに表すと次の式で計算されます。
収入 − 必要経費 = 所得
所得 × 税率 − 控除 = 納める税金
【よくある間違い① 家事按分を正しく行っていない】
個人事業主に多いのが、事業と生活で共通して使うもの(自宅・電気代・スマホ代など)の処理ミスです。本来は「事業で使った割合」を計算して経費にする必要があります。たとえばスマホ料金が毎月1万円で、半分を仕事に使っているなら、経費は5,000円です。
これを全額経費にしてしまうと、税務調査で否認される可能性が高くなります。
【よくある間違い② 領収書の名義が違う】
経費として計上するには、原則として事業者本人の名義で領収書が発行されている必要があります。家族名義・プライベート名義の領収書をそのまま使うと、経費として認められないことがあります。
【よくある間違い③ 年間の経費漏れ】
年払いの契約や、口座振替で自動的に引き落とされる費用は忘れがちです。特に役務提供料・サブスクリプションなどは、一覧表で管理しておくと正確に処理できます。
【よくある間違い④ 売上計上のタイミングミス】
所得税は「発生主義」が原則です。代金が入金された日ではなく、「サービスを提供した日」や「商品を引き渡した日」で売上を計上する必要があります。
【よくある間違い⑤ プライベート支出の混入】
事業用口座と個人用口座を分けていないと、生活費が混ざってしまい、経費計上を誤る原因になります。事業と家庭のお金をしっかりと分けることが最も重要です。
【まとめ】
所得税の計算自体はシンプルに見えますが、実務では細かいルールを守らなければなりません。日々の処理を正確に行うことで、後からの修正や税務調査のリスクも減らせます。
