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【中学生でもわかる】所得税の仕組みをやさしく解説|税金の基本がこれでわかる!
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投稿日: 2025/10/28(火)
はじめに:所得税ってなに?
ニュースや給与明細でよく耳にする「所得税(しょとくぜい)」。
でも、「なんとなく給料から引かれているお金」くらいのイメージしかない人も多いのではないでしょうか。
所得税とは、「自分が1年間で得た収入(=所得)に対して国に納める税金」のことです。
つまり、働いたり、ビジネスをしたりしてお金を得ると、その一部を国に納める仕組みになっているのです。
では、なぜお金を納めなければいけないのでしょうか?
その理由と、実際にどのように計算されるのかを、中学生でもわかるようにやさしく解説していきます。
所得税はなぜあるの?国の大切な「お金の源」
国は、みんなの生活を支えるためにたくさんのお金を使っています。
たとえば、学校や道路を作る、警察や消防を運営する、医療・年金の仕組みを守る、災害支援を行うなどです。
これらの「みんなのために使うお金」を集めるために、国は税金を集めています。
その中でも、所得税は国の大切な財源のひとつです。
つまり、所得税を払うことで、わたしたちは社会を支える一員になっているということなのです。
所得税の対象になる「所得」ってなに?
「所得」とは、収入から必要な経費を引いた残りのお金のことです。
たとえば、アルバイトで10万円もらったとしても、交通費や道具代などを引いた「実際のもうけ」が所得になります。
会社員の場合は「給与所得」、個人でお店をしている人やフリーランスの場合は「事業所得」といいます。
所得にはいろいろな種類があります。代表的なものを紹介しましょう。
給与所得:会社員・アルバイトなど
事業所得:自営業・フリーランスなど
不動産所得:家賃収入
利子所得:銀行の利息
配当所得:株の配当金
譲渡所得:土地や株を売って得た利益
一時所得:懸賞や保険の満期金など
所得税の計算方法をやさしく説明!
ステップ1:所得を求める
1年間の収入から、必要経費などを引きます。
例:収入500万円 − 経費50万円 = 所得450万円
ステップ2:所得控除を引く
所得控除とは、生活に必要なお金や家族構成に応じて税金を軽くする仕組みです。
(基礎控除48万円、配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除など)
これをすべて引いたあとの金額が、「課税所得」になります。
ステップ3:税率をかける
課税所得に応じて、次のような所得税率がかかります。
195万円以下:5%
195万円〜330万円:10%
330万円〜695万円:20%
695万円〜900万円:23%
900万円〜1,800万円:33%
1,800万円〜4,000万円:40%
4,000万円超:45%
たくさん稼ぐ人ほど高い税率がかかる仕組みを「累進課税制度」といいます。
サラリーマンと自営業、どう違う?
サラリーマンの場合:会社があらかじめ所得税を給料から差し引いてくれます(源泉徴収)。
年末には「年末調整」で、払いすぎ・払い足りない分を精算します。
自営業・フリーランスの場合:自分で1年間の収入と支出をまとめ、「確定申告」をして税金を計算・納付します。
毎年2月16日〜3月15日が申告期間です。
所得税はどんなふうに使われているの?
国が集めた所得税は、医療・年金・教育・防衛・公共事業など、私たちの生活を支えるために使われています。
つまり、所得税はわたしたちが安心して生活するための「支え」になっているのです。
まとめ:所得税のポイント
・所得税とは:収入に応じて国に納める税金
・目的:教育・福祉・公共事業など社会のため
・計算方法:収入 − 経費 − 所得控除 × 税率
・特徴:累進課税で所得が多いほど税率が上がる
・支払い方法:会社員は源泉徴収、自営業は確定申告
・意味:社会を支えるための大切な仕組み
税金は「取られるもの」ではなく「支え合うもの」です。
中学生のうちから税金のことを知っておくことはとても大切です。
税金は「自分たちの未来をつくるお金」。社会の仕組みを理解する第一歩になります。
